2014/08/12(火) 23:59 【 EDIT

8月12日(火)

8月11日(月) ← 3D小説「bell」 → 8月13日(水)

――水曜日のクリスマスには100の謎がある。

51番目の謎は、プレゼントとはなんなのか、だ。 ※8/11 12:25
52番目の謎は、プレゼントはなぜ存在するのか、だ。 ※8/11 12:25
53番目の謎は、プレゼントはどうすれば壊れるのか、だ。 ※8/11 12:25

・最後のエピソードにはふたつの結末があり、恐らくニールもリュミエールの光景を見ていた。 ※8/11


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【8/12 20:20-20:38】メリーノイマンの会話

トナカイ > ノイマンさん、いらっしゃい。 (08/12-20:20:00)
トナカイ > メリーさん、いらっしゃい。 (08/12-20:20:46)
★ ノイマン > メリー、いる?
★ メリー > ええ。珍しいですね、どうしましたか?
★ ノイマン > ニールが消えたわ。昨日からいない。
★ メリー > 彼は自由ですから。
★ ノイマン > 少し様子が気になるわ。
★ ノイマン > ……貴女、リュミエールとどんな取り引きをしたの?

★ メリー > 英雄の過去エピソードを正確に知りたかっただけですよ。
★ メリー > 聖夜教典は、やはり歪んでいますから。

★ ノイマン > ほかの協会員にきかせてあげたい言葉ね。
★ メリー > 別にかまいませんよ。
★ メリー > 私は、現状が気に入っているわけではありません。

★ ノイマン > 知ってるわよ。
★ ノイマン > でも、無茶はしないように。
★ ノイマン > もしニールから連絡があったら教えて。

★ メリー > ええ。わかりました。
★ メリー > そちらは大丈夫ですか?

★ ノイマン > もうしばらく、のんびりと旅行するわよ。
★ ノイマン > 強硬派が暴走したら助けて。それじゃ。

トナカイ > ノイマンさん、さようなら~。 (08/12-20:38:30)
トナカイ > メリーさん、さようなら~。 (08/12-20:38:42)

8/12 20:20-20:38


★スマホを所持している誰かへ:条件の追加をしたい。久瀬君をこのゲームの立会人にする事だ。
 せっかくのゲームだ、君のエレガントなプレイ振りを観戦させたい。彼を伴ってゲームに臨んでもらいたい。
 幸い、君は久瀬君と近い場所にいるようだし、どの道会うんだ、都合はいいだろう?
 →【誰かからのメール】なるほど。立会人ですか。
 わかりました。久瀬さんのご都合が合うなら、私としては問題ありません。
★スマホを所持している誰かへ:そちら側が1つもしくは2つ問題に正解した場合、
 どちらから質問の答えを相手に送るかを教えてほしい。
 →【誰かからのメール】そうですね……互いにフェアである以上、あまり厳密にする必要もないかと思いますが。
 では、「回答数が多い方から先に答える」でいかがでしょう?
 私が1問しか正解できなかった場合、私の方から先に、2つ質問にお答えいたします。
★スマホを所持している誰かへ:君の昨日のメール
 「こちらは3問程度を所望します。1問10分、30分時間をいただければいい。」を明確にしておきたい。
 「私が君に出題する問題は全部で3問。持ち時間は1問10分とする」
 → 【誰かからのメール】なるほど。それは、私の想定とは少し違いますね。
 30分のあいだに3問、という心つもりでおりましたが……。まあ、1問10分という形でいいでしょう。
 ですがもちろん、どの問題に正解しても、優先度の高い質問からお答えいただきます。
 たとえ3問目にのみ私が正解しても、「1、英雄の証のできるかぎり正確な在り処」にお答えいただきます。
★スマホを所持している誰かへ:このゲームの結末、つまりは質問のやりとりが終了した時点で
 スマートフォンを久瀬氏に返却することを頼めるね
 →【誰かからのメール】久瀬さんがいらっしゃるなら、確かにその方が都合がいいですね。
 ゲームが行われる夜のうちに、彼にスマートフォンをおかえしいたしましょう。
 久瀬さんはこちらからご招待しておきます。
★スマホを所持している誰かへ:そういえば君の方は昨日提示した3つの質問でいいのだね
 →【誰かからのメール】現状、変更の予定はありません。あなたからの質問がそろえば、確定といたしましょう。
★スマホを所持している誰かへ:ところで、ゲームをするにあたって君の呼び方を知らないままなのも無粋なので、
 名前を教えてもらえないか?本名である必要はない。プレイヤー名だと思ってもらえれば
 →【誰かからのメール】では、「レオン」でお願いいたします。
 ところで、あなたのお名前をまだお尋ねしておねませんでしたね。お教えいただけましたら幸いです。
★スマホを所持しているレオンへ:なお、回答権は一問につき一回、
 不正解の場合はたとえあと9分あろうが終了というルールを付けたい。
 あなたとのゲームをただ純粋に楽しみたいのだ。
 →【誰かからのメール】了解いたしました。もちろん問題は、「1度の解答で必ず正解できるもの」でお願い致します。
 あくまでフェアに、エレガントに。よろしいですね?
★スマホを所持しているレオンへ:では私のプレイヤーネームはソルで
 →【誰かからのメール】了解いたしました、ソルさん。
 ところでそろそろ、ソルさんの質問をお訊きしたいのですが、用意されておいでですか?
★スマホを所持しているレオンへ:すまない。伝えるのが遅れたが、
 ゲームの実施場所は久瀬の方にも配慮した場所にしてほしい。
 夜に実施するのだから、交通機関が使えなくなって宿泊場所に戻れなくなるような、そんな場所は指定しないでくれ
 →【誰かからのメール】了解いたしました。
 久瀬さんはあなたの貴重なご友人のようですので、充分に配慮いたします。
★スマホを所持しているレオンへ:本題が、遅れて申し訳ない。
 1.いま久瀬と同行しているドイルと名乗る男が狙われているという情報を得たが、犯人の心当たり
 2.メリーは英雄の証やイコンを見つけてどうするつもりなのか
 3.君が知っているすべてのプレゼントの名前とその内容を教えてほしい
 念のため確認だが、出題するのは2014年の8月13日水曜日で間違いないだろうか。また時刻も確認しておきたい。
 →【制作者からのメール】 先ほど送信されたメールは、「100の謎」のトリガーとなる情報が含まれているため、
 彼には届かない。 その謎はすでに公開されている。58番目の謎は、彼らの世界は「いつ」なのか、だ。
★スマホを所持しているレオンへ:本題が遅れて申し訳ない。こちらからの質問は以下の通り。
 1.いま久瀬と同行しているドイルと名乗る男が狙われているという情報を得たが、犯人の心当たり
 2.メリーは英雄の証やイコンを見つけてどうするつもりなのか
 3.君が知っているすべてのプレゼントの名前とその内容を教えてほしい
 この3つでどうだろうか。
 →【誰かからのメール】1と3に関しましては、私が知っている範囲でお答えいたします。
 2に関しましては、残念ながら、私にお答えできる質問ではありません。別の質問をいただけましたら幸いです。
★スマホを所持しているレオンへ:ルールに関して1つ気になる点がある。
 「1度の解答で必ず正解できるもの」とあるが、この文面では正解出来ない問題はすべて無効とも取られかねず、
 紳士的な知恵比べには相応しく無いと感じる。「一度の解答で済む問題」等に変えてはどうだろうか?
 →【誰かからのメール】もちろん、問題としてフェアなものであれば、
 「私に正解できなかったのだから無効である」というような我儘は申しません。
★スマホを所持しているレオンへ:では、代わりの質問として
 『名前のないプレゼントのイコンとは何か』でお願いしたい。
 →【誰かからのメール】了解いたしました。優先度も含めて、下記でよいですね?
 1.いま久瀬と同行しているドイルを名乗る人物を狙う犯人の心当たり
 2.君が知っているすべてのプレゼントの名前とその内容を教えてほしい
 3.名前のないプレゼントのイコンとはなにか
★スマホを所持しているレオンへ:順序はこれで問題ない.
 2. でいう『君』とはレオンのことを指すことのみ念を押しておく.確認した.
 →【誰かからのメール】2の、「君」は「私(レオン)」で問題ありません。
・【誰かからのメール】こちらからのご質問は、前回お送りしているもので問題ありません。
 それでは明日の夜、21時から、よろしくお願いいたします。ソルさんがどんな謎を作られたのか、大変楽しみです。
★スマホを所持しているレオンへ:この紳士のゲームに立ち会わせるにあたって、
 久瀬にもささやかな謎を出しておきたいんだが、協力願えないだろうか。この謎と伝言を久瀬に伝えてほしい。
 内容は「君への謎だ。『せっかくのゲームの場で船を漕いでいてはせっかくの雰囲気も台無しであろう。
 苦い飲み物でも片手に、しっかり目を覚ましてゲームを見届けてもらいたい。
 また、頭の疲労には糖分が効く。すぐに口に運べる宝玉の菓子が手軽で手を汚すこともないだろう。
 さて、君は一体何を持ってくる?』だ。君ならわかると信じてる」よろしく頼む』

■久瀬太一/8月12日/24時10分

「夜分遅くに申し訳ありません」
 と、スマートフォンからファーブルの声が聞こえて、ソルたちが動いてくれたのだと確信した。
「急な話で申し訳ありませんが、明日、ある人物と簡単なゲームをすることになりました。つきましてはそのゲームの立会人として、貴方にもいらしていただきたいのですが、いかがでしょう?」
 なんであれ受けるつもりではいたが、尋ね返す。
「ゲームってのは?」
「相手に謎を出していただいて、私が解答いたします。明日の21時からですので、20時過ぎにお迎えにあがります」
「相手ってのは?」
 ファーブルは笑う。
「さあ。ソル、と名乗ってらっしゃいましたが、心当たりはございますか?」
 もちろん、ある。
「友達だよ」
 とオレは答える。
「では、立会人の件はお受けいただけますね?」
「どうかな」
 オレは考える。
「いくつか条件がある」
「貴方たちは条件ばかりだ」
「仕方ないだろう? こっちはあんたに、部屋を荒らされているんだから」
「みなさん誤解なさっているようですが、それは私ではありませんよ」
「少なくともあんたの知り合いだ」
 ファーブルはため息のような音で笑ったが、なにも答えなかった。
「条件というのは、なんですか?」
「まず、オレの持ち物には触れない。心配しなくても危険なものは持ち込まない。これ以上、いろいろと持っていかれちまうのはごめんだ」
「もちろんですよ。私はこれまで、人のポケットをあさるようなことはしたことがありません」
「あんただけじゃない。あんたの知り合いもだ」
「わかりました。明日の夜、久瀬さんの荷物には、指一本触れませんよ」
 ファーブルは嘘をつかないときいている。
 とりあえず、その言葉だけは信頼しようと決めた。
「次に、あんたが持っているはずのスマートフォンは返してもらう」
「ええ。それは、ソルさんともお約束しています」
「いつ返してくれる?」
「明日の夜には」
「会ってすぐに?」
「それはできません。私はこのスマートフォンで、ソルさんの問題にお答えしなければなりません。お互いの都合のよい時にお返しいたしますよ」
 ひっかかる言い回しだ。
 こいつの喋り方は粘着質で、嫌になる。
「どうしてソルが、あんたとゲームをするんだ?」
「互いに情報を賭けています。私が謎を解いたぶんだけ、ソルさんは私の質問に答える。解けなかったぶんだけ、私はソルさんの質問に答える」
 なるほど。
「ソルからなにを聞き出したいんだ?」
「それはお答えできません」
「そういうなよ。予想はついている」
「なんです?」
「英雄の証の在り処」
 ファーブルは答えなかった。
 その沈黙が、不機嫌そうに聞こえて、たぶん正解だろうと思った。
「わかった。迎えを待ってるよ」
 通話を切ろうとしたとき、ファーブルは言う。
「ああ、そうだ。ソルさんから貴方宛てに、ひとつ問題をお預かりしております。この紳士のゲームに立ち会わせるにあたって、久瀬さんにもささやかな謎を出しておきたいそうですよ」
 ――ソルからオレへの問題?
「なんだ?」
 ふ、とファーブルは笑った。
「ゲームは明日です。謎かけは明日、ゲームが始まる時間にいたしましょう」
 ――こいつ。
 きっとそれは、ソルからオレへの暗号のようなものだ。ファーブルはそれを予想しているのだろう。
「言わないと、立会人にはならない」
「そうなれば明日のゲームは流れてしまうかもしれません。貴方にスマートフォンをお返しするのが、少し先になってしまいますが、それでも?」
 オレは舌打ちした。
「それでは、明日、お迎えにあがります」
 そういってファーブルは、通話を切った。

       ※

 オレは八千代の部屋をノックする。
「合言葉は?」
 と声が聞こえてきた。
「決めてないよ、そんなもん」
 内側からドアが開く。
 オレは部屋の中に入り、八千代に言う。
「ファーブルから連絡があった」
「へぇ。少し意外だ」
 優秀な友達が頑張ってくれたんだ、とは言わないでおく。
「明日、なにかゲームをするだとかで、オレを立会人にしたいそうだ」
「ゲーム?」
「ある人物と、情報を賭けているらしい」
「なるほど」
 オレはデスクの前のチェアに、八千代はベッドに腰を下ろす。
「意外に急速に、いろいろと動いているみたいだな」
 と八千代が言った。
「準備は?」
 とオレは尋ねる。
「できているよ。手に入れるのは簡単さ。問題は向こうに、それが知られていないかだ」
 ファーブルの手下たちは今も、オレたちの行動を監視しているはずだ。
「うまくやったんだろう?」
「もちろん」
「どうしたんだ?」
「ちょうど知人から電話があった。そいつに頼んで買ってきてもらった」
「受け渡しは?」
「ずいぶん気にするねぇ」
「当たり前だ。命綱だからな」
「万全だよ。ちょうどそいつは、この近くでレストランをやっていてね。オレはそこで、鞄を預けて、食事してきただけだ。帰りには鞄の中の荷物がひとつ増えている。そのあいだオレたちは、一言も会話を交わしていない」
「わかったよ。信用しよう」
 店名さえ入っていない、無個性な茶色い紙袋をオレに向かって放り投げながら、八千代は言った。
「荷物検査にひっかからなければいいけどね」
「それは確認した」
 オレはファーブルとの会話を再現してみせる。
 笑って、彼は頷く。
「ま、及第点だ。強硬派の動きについては?」
「尋ねていないよ。妙に警戒させたくはない」
「ああ。それでいい」
 紙袋の中身を確認して、オレは尋ねる。
「オレとあんた、どっちが危ないと思う?」
「さぁね」
 八千代は首を傾げる。
「本来ファーブルは、オレの方に興味を持つはずだった」
 きっとその結果が、あのバスからみえた光景だろう。
「なにもかもが想定通りにはいかないさ」
「まったくだね」
 肩をすくめて、八千代は笑う。
「ま、互いに、安全第一でいこう。無駄に血を流す必要はない」
 あんたには言われたくない、と心の中だけでオレは応えた。

――To be continued


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