2014/08/23(土) 23:59 【 EDIT

8月23日(土)

8月22日(金) ← 3D小説「bell」 → 8月24日(日)
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■久瀬太一/8月23日/16時15分

 サクラはずいぶん遅い時間まで、魔法陣を読解しようと、ノートと本を睨みつけていた。今朝になって、彼女はようやく首を振った。
「この本だけでは、完全には魔法陣を読み解けないみたいですね」
「別の本があるのか?」
 とオレは尋ねる。
「これは『悪魔と魔法陣』の上巻ですから。下巻もあります」
 なるほど、とオレは頷く。
「この島の東端には、ナナミという名前の大賢者が暮らす塔があると聞いたことがあります。その方なら、『悪魔と魔法陣(下)』を持っているはずです」
 うん、RPGらしいなとオレは思う。
 RPGはやはりどこかで、塔にのぼるものだ。
 オレはサクラに尋ねる。
「魔界の場所がわかったら、どうするんだ?」
「昨日、城から脱出した転移装置に、その情報を入力します。そうしたら、魔界にも移動できるはずです」
 なるほど。
 魔界はこの世界の外にあると聞いている。
 ――つまりそこが、現実なんじゃないか?
 とオレは予想していた。城でこなしたイベントにも、それを予感させるものがいくつかあった。
「よし。その賢者に会いにいこう」
 とオレは告げる。
 サクラは大げさな笑みを浮かべる。
「一緒に行ってくださるんですか?」
 もちろん気持ちは急いていた。ゲーム内でも同じように時間が流れているのなら、今日は8月23日だ。もう明日が、あのバスの窓からみた光景の日になる。
 とはいえ元いた場所に戻るためには、このゲームをクリアしなければならないのだろう。イベントをこなしていくしかない。
 ――もう、門が開いている時間だ。
 オレたちは宿を出た。

       ※

 門をくぐり、街を出て、オレは「ワールドマップ」というものを目の当たりにしたような気がした。
 均一な草原の向こうに、海がある。ぐるりと水平線を見渡せる。
「東は、あっちですね」
 とサクラが、左手の方向を指す。
 そちらは岩肌がむき出しになったような、切り立った山がある。賢者の塔らしきものは、視界には入らない。
「あの山を越えるのか?」
「いえ。少し南の方から、回り込んだ方が早いと思います」
 オレはつい、ため息をつく。
「けっこう遠そうだな」
「小さな島ですから、それほどでもないですよ」
 たぶん30分くらい歩けばつくと思います、とサクラは言った。

門の外1 → 門の外2 門の外3


【3D小説『bell』運営より】
15分ほど遅れてしまいまして、誠に申し訳ありません。ようやく街の門が開きました!
シロクロサーガをアップデートしてみてくださいね。

★★★シロクロサーガ更新【v2.0】

■久瀬太一/8月23日/16時45分

 たしかに、30分ほどだったように思う。
 オレたちの視界に、はっきりと「賢者ナナミの塔」が入っていた。
 高いといえば、高い。でも東京のビル群ほどではない。あまり手入れはされていないらしく、外壁を植物がはっている。
 塔自体よりも、オレは周囲の景色に驚いていた。
 せまい島のはずなのに、海がみえなかった。坂道を上ったつもりもなかったのに、オレたちは切り立った崖の上にいた。ぽつり、ぽつりとみえる木々は枯れ果てている。気がつけば周囲の景色が一変していた。
「こんな島だったか?」
 と、オレはサクラに尋ねる。
 彼女はくすりと笑って、答えた。
「賢者ナナミは空間を操ると聞きます。おそらくはその影響でしょう」
 塔の中はもっとすごいはずですよ、とサクラは言った。
 塔のいかにも重たげな、石壁のような扉は、近づくと真上にスライドして開いた。

賢者ナナミの塔


★★★気球の乗降について判明。
食事会 ※強行(書生・目つき・音楽)、穏健(腹黒・線細・芸術)
 1:強硬派二人を上に 2:そのまま戻ってくる 3:穏健派一人を上に 4:強硬派二人を連れて戻ってくる
 5:穏健派二人を上に 6:そのまま戻ってくる 7:強硬派二人を上に 8:そのまま戻ってくる
 9:強硬派一人を連れて行く 以上

■久瀬太一/8月23日/16時55分

 大きなフロアだ。
 オレとサクラは、左手にフロアを回る。
 先に、氷に囲まれた、石製の硬く重そうな扉があった。
 中心に青いガラス球のようなものが埋め込まれている。あるいは宝石の一種なのかもしれないが、だとすればずいぶん大きい。拳ほどのサイズがあった。
 不思議なのは、その扉の奥に部屋があるようにはみえなかったことだ。
 ――なら、石碑のようなものだろうか?
 でもなんの文字も書かれていない。
 いったい、なんなのだろう?
 オレはおそるおそる、その扉に触れてみる。
 とたん、扉が輝いた。
 それはふっと消えてなくなり、先から強い風が流れ込んで息が詰まった。
 扉があった場所には、ぽっかりと穴が空き、異世界がみえている。
 青い。一面の青。
 ――空だ。
 飛行機の窓からみるような景色が、辺りに広がっていた。
 その中を、狭い通路が続いている。
 ――また、ワープみたいなもんか?
 オレはそちらに足を踏み出そうとして、躊躇う。
 足元に、なにかスイッチのようなものがあった。
 ――たぶん、踏まない方がいいよな?
 飛び越えることはできそうだが、引き返すべきだろうか?

青と紫の世界


★久瀬へ:塔に入ってまっすぐ進んだ先にある部屋の扉は我々ソルが頑張って開ける。
 その扉はあくまでひとまず置いておいて、他のことに専念してくれ
 →【久瀬さんからの返信】わかった。今はなんだか、空がみえる部屋の入り口にいる。
★久瀬へ:その塔は今ソルがリアルタイムで攻略中だ。うかつなことをすると死ぬかもしれないので、
 サクラと話して待っていてくれ
 →【久瀬さんからの返信】わかった。すまないが任せる。
 でも、もしオレにできることがあったら、なんでも言ってくれ。

■久瀬太一/8月23日/17時05分

 どうしたものかな、と考えていた。
 そのときだった。
 ポケットの中で、スマートフォンが震えた。
 ソルのスマートフォンだ。
 オレはあわてて、それをひっぱりだす。

       ※

 塔に入ってまっすぐ進んだ先にある部屋の扉は我々ソルが頑張って開ける。その扉はあくまでひとまず置いておいてくれ。

黄と緑の世界1F 隣り合う世界 黄と緑の世界2 黄と緑の世界3

       ※

 なるほど。
 よかった。その扉には、まだ触れていない。
 続いて、またスマートフォンが震える。
 また、メールが届いた。

       ※

 その塔は今ソルがリアルタイムで攻略中だ。うかつなことをすると死ぬかもしれないので、サクラと話して待っていてくれ。

       ※

 彼らが解いてくれるなら、確かに極力、任せた方がよさそうだ。
 とはいえ、昨日の城には、ゲーム内に入っているオレでなければわからない情報があったみたいだ。
 ――もしオレにできることがあったら言ってくれ。
 と書き足して、オレはメールを送る。
 ――とはいえ。
 ソルたちが協力してくれるなら、助かる。
 オレひとりでこの塔を解ける気はしない。


★久瀬へ:メール届いてる?届いてたらいいけど。
 青と紫の世界という最初にスイッチのあるエリア、安全ロープなしで橋は渡らないで。蜂も危険です
 →【久瀬さんからの返信】わかった、まだもうしばらく、この部屋には入らないでおくよ。ありがとう!
★久瀬へ:他のことでもあまり色んなものをいじらない程度でお願いします。何か発見したら教えてください。
 →【久瀬さんからの返信】了解した。申し訳ないけれど、とりあえず安全そうなところをみて回ることにする。
 安全な範囲を教えてくれると嬉しい。
★久瀬へ:もしスイッチのところを先に進むならその先に蜂がいるからその蜂には何もしないで
 →【久瀬さんからの返信】わかった、ありがとう。蜂には注意するよ。この部屋に入るのは、もう少しあとにしておく。
★久瀬へ:君が今いるのは『青と紫の世界』という名前だ。
 その世界に入ってすぐの足元のスイッチを踏むと、どこかに炎を付けてしまうようだ。
 すぐに問題は起きないかもしれないが、どこに影響があるのか分からないので、進むのは止めてほしい
 →【久瀬さんからの返信】わかった。踏まなくてよかったよ。
 この部屋はもう少しあとにしてみるつもりだ。ありがとう!
★久瀬へ:もしもこのあとハチとコウモリがならんでいたら、ハチには絶対さわらないこと! きをつけて
 →【久瀬さんからの返信】わかった、ハチには気をつける!ありがとう!
★久瀬へ:最初の塔のエリアで、正面にある木、右側の木の裏に白い星があります。それは取っても大丈夫です。
 あと、塔の右側の赤い石がある部分には招待状があります。それも取っておいて大丈夫です
招待状 白い星
 →【久瀬さんからの返信】わかった、それだけは集めておくよ。ありがとう!
★久瀬へ:攻略とは関係ないが、君はゲームはやる方かい?好きなゲームがあれば是非教えてほしい。
 我々はこのゲームを楽しんでいるよ。
 →【久瀬さんからの返信】最近はあまりしていないな。小さなころは、それなりにはゲームをしていた。
 ちまちま育成するタイプのゲームが好きだ。
★久瀬へ:そっちから八千代やファーブルに電話が通じたりしないか?
 →【久瀬さんからの返信】いま、掛けようとしてみたが、ここからは電話ができないようだ。
 ソルから届くメールだけが特殊なのだと思う。
★久瀬へ:みさきさんはファーブルに捕まっている。八千代も一緒に捕まっているようだ
 →【久瀬さんからの返信】わかった、ありがとう!またファーブルか……。
 八千代には、次にあったら散々文句を言っておくよ。
★久瀬へ:リアルタイムで多くのソルがそのゲームを攻略中だ。
 なので、同じ忠告を受けてると思うし、今後もあると思う。
 前にも聞いた内容が来ることを不快に感じるかもしれないが、辛抱強く大事なヒントを伝えられるまで我慢してくれ。
 →【久瀬さんからの返信】不快なんてことはまったくない。いつも頼ってばかりで申し訳ないが、よろしく頼む!
★久瀬へ:頑張れー
 →【久瀬さんからの返信】がんばるよ! ありがとう!でも、今はとりあえず待っていることにするよ。
★久瀬へ:昨日の夜から今日の夕方まで君はどうしてたんだい? 街は探索してみた?
 →【久瀬さんからの返信】軽く、ぐるりと回ったよ。とても深い落とし穴を掘る子供たちがいて驚いた。
★久瀬へ:サクラがみさきじゃないって感じてたみたいだけど、じゃあちえりさんなのかい?
 違ったら君の感じたままを教えてほしい
 →【久瀬さんからの返信】どちらといわれても納得できない感じがするな。
 ふたりが混じり合っているような、均一化されているような、そんな感じだ。
★久瀬へ:あのファンタジー世界の東の塔はどうでした?最上階の部屋は?黒の日記は読んだ?
 出来たらどちらの感想も教えてほしいです
 →【久瀬さんからの返信】あまり思い出したくないが……どちらもこわかった。
★久瀬へ:青と紫の世界にスイッチを踏まずに入って、進むと現れるコウモリの魔物をつついて。
 攫われた先で、水の中に入って、流された先で宝箱からロープを取って、その先の光の中を通るとワープする。
 千切れそうな吊り橋の下に小さな足場が見えるから、狙って落ちて
 落ちた先に宝箱があるから、中の氷の鍵を溶けないように手に入れて(ここから急いで)、もう一度落ちる。
 さっき流された所に落ちるから、もう一度ワープ。
 吊り橋をロープを使って補強したら渡って、真っ直ぐ進んだ先に下へ降りられるツタが垂れ下がっている。
 降りたら来るときに見たはずの下り階段がある。降りた先に宝箱があるから、氷の鍵を使って開けるんだ。
 そこからは調査中だ

■久瀬太一/8月23日/18時15分

 青と紫の世界にスイッチを踏まずに入って、進むと現れるコウモリの魔物をつついて。攫われた先で、水の中に入って、流された先で宝箱からロープを取って、その先の光の中を通るとワープする。千切れそうな吊り橋の下に小さな足場が見えるから、狙って落ちて。
 落ちた先に宝箱があるから、中の氷の鍵を溶けないように手に入れて(ここから急いで)、もう一度落ちる。さっき流された所に落ちるから、もう一度ワープ。吊り橋を  ロープを使って補強したら渡って、真っ直ぐ進んだ先に下へ降りられるツタが垂れ下がっている。降りたら来るときに見たはずの下り階段がある。降りた先に宝箱があるから、氷の鍵を使って開けるんだ。そこからは調査中だ。

       ※

 ――解けたのか?
 ソルがいけというのなら、いくべきだろう。
 オレは覚悟を決めて、その、空の中を渡る空中回廊のようなステージに入る。
 まずは 道なりに長い通路を奥へと進む。
 突き当たりで、それは右手に曲がり、階段がみえた。
 さらに奥に、ふたつの石版がみえる。
 左の石版には、「例題」と書かれていた。
 その下には意味がわからない文字列がある。
 この文字列が、下記のようになるらしい。

例題1

       ※

 びるのあかとぐりーんはたかさ 
 せんのまじわるえきにいけ

       ※

 隣の石版には、いつつのくぼみのようなものがある。
 横に2列。
 左側は縦に3つ、右側は縦に2つだ。
 その下に、「5つの石版と照らしあわせ、答えを青の宝箱に入力せよ」と書かれている。


■久瀬太一/8月23日/18時30分

 例題の書かれていた石版の前を駆け抜けて、右手に進む。
 いくつかの生き物の骨がある。でかい。生きていなくてよかった。
 そのあいだを駆け抜けると、また石版がみつかった。

石版1 石碑メモ5

      ※

 その先には、巨大な蜂と、巨大なコウモリが並んで、宙に浮かんでいる。
 ――どちらにも近づきたくはないな。
 と、正直思う。
 だが、ソルから情報は得ている。
 蜂はダメだ。コウモリががよい。
 オレはコウモリの方をつつく。と、コウモリの妙にやわらかい足が、オレをつかんだ。
「ちょ、待ってください」
 サクラがオレに飛びつく。オレはサクラを抱きしめる。
 そのまま、ふたり、宙に舞った。
 どこをどう飛んだかはわからない。オレは空中で放り出され、サクラと一緒に落下した。
 かなりの距離を落ちた気がしたが、衝撃はない。
 ――一瞬、浮いた?
 そういう場所なのだろうか?
「ここは、重力の影響か小さいようですね」
 とサクラは言った。
 そんな部屋もあるのか。
 オレは立ち上がり、サクラに手を貸す。それから、すぐ近くに、石版がのをみつけた。

石版2 石碑メモ1

       ※

 そこからもオレは、ソルの指示通りに進んだ。
 強烈な川の流れに身をまかせて、3枚目。

石版3 石碑メモ3

そこから光る扉? だかなんだかのワープを抜けて、4枚目。

石版4 石碑メモ4

 つり橋から落下した先の宝箱から、氷の鍵を手に入れて、さらに池にダイブする。
 またワープで上に戻り、今度はつり橋をロープで補強して――
 と、手順を踏んで5枚目。

石版5 石碑メモ2

 これで、5枚の石版をすべて確認したことになる。

       ※

 オレは凍りついたツタを、すべるように下って、目の前にある階段を下りた。
 みつかった宝箱に、氷の鍵を突き刺す。
 宝箱が開く――いや、砕けて消える。
 そして宝箱があった場所には、石版が現れていた。

氷の鍵-意志


★久瀬へ:やることなかったら入り口から中央の扉に入ってクリスタルのある部屋で扉に開けって念じてくれる?

■久瀬太一/8月23日/18時40分

 とりあえず謎解きっぽいものは、ソルたちに任せることにする。
 ――久瀬くんやることなかったら入り口から中央の扉に入ってクリスタルのある部屋で扉に開けって念じてくれる?
 そのメールを受け取っていた。
 オレは、サクラと共に、入り口付近にあった扉を目指す。
 その石作りの扉も、触れたらひらく。その奥にみえたのは、石壁に囲まれた、小さな部屋だった。壁には無数のツタが巻きついている。
 部屋の真ん中には、いくつもの、巨大な水晶のようなものが浮かんでいる。そのうちの、左上のひとつのみが輝いている。
 クリスタルはすべて開き、そして、奥の扉はすでに開いていた。
 オレはその階段の先へと駆け上る。

       ※

 その、しまった扉は、3階にあった。
 扉には文章が浮かび上がっていた。

       ※

 100のナゾがある――
 100番目のナゾは、英雄を星で表すと?

       ※

 なんだ、それ。
「声に出して答えればいいのかな?」
 と小声でオレはサクラに尋ねる。
「そういう魔法が組み込まれているみたいです」
 と彼女は答える。
 オレは、その扉に、大きな声で答えた。
「北極星」
 オレが英雄だとは思えないが、聖夜協会が関係しているゲームだ。オレのことだと考えていいだろう。
 太一という名前は、よく知らないけれど、北極星に関係しているらしい。


■久瀬太一/8月23日/18時50分

 扉が、開いた。
 オレとサクラはその先にある階段を、オレはくだる。
 奥には宝箱があった。
 中には、ふたのように石版が詰まっていた。
 ――100番目のナゾの答は?
 つい先ほど、答えた問題だ。
 答えは、「ほっきょくせい」。
 すると宝箱を覆っていた石版が砕けて、その下に、黄色をした鍵がみえた。

緑の宝箱-100番目のナゾの答えは?jpg → ほっきょくせい V201-2.jpg 【黄と緑の世界】:ほっきょくせい


★★★善行発表会の順番が判明。
 1-7行目(書生、音楽、芸術、赤ジャケ、線細、腹黒、目つき)
 8-12行目(書生、目つき、赤ジャケ、線の細い、芸術家)
 13-17行目(腹黒、目つき、芸術家、線細、目つき)
 18-22行目(線細、音楽、芸術、赤ジャケ、書生)
 「わたしはただしました」
 →「赤と薄紅の世界の鍵を手に入れるパスワードです。『しろくてらす』。どうぞお役立てください。」
善行発表1 善行発表2 善行発表3 わたしはただしました
★★★シロクロサーガ更新【v2.0.1】
★久瀬へ:もしちえりさんと話をするなら、ちえりさんは毎年誰かにクリスマスカードを送っていたか、
 みさきさんも毎年誰かに送ってたか(こっちは特に聞いて!)と尋ねてみてください
 →【久瀬さんからの返信】わかった、ここを出られたら聞いてみるよ!早く元の世界に戻りたいもんだ。
★★★フォント問題【問】端ひだり、時ひだり、愛まんなか、声かんむり、悪した
 → 意思 【答】部首を合わせて合体させると「意志」
 端ヒだり
  悪い奴らを片っ"端"から
  少年"ヒ"ーロー
  強気な返事は臆病"だ"からよ
  破滅の予言を聞き流す体育座"り"で目を閉じて
 時ひだり
  あの”時”、
  ”ひ”かれて駆け出す宇宙を踏みつけ
  言い出せない”だ”け
  破滅の予言を聞き流す体育座”り”で目を閉じて
 愛まんなか
  テレビで流れる夢じゃないNPOの”愛”じゃない
  手と手で生"ま"れて今無敵になる
  叫"ん"だでも声にならずに
  夢も嘘も信じて今不敵に"な"る
  悪い奴らを片っ端"か"ら
 声かんむり
  つながるのに"声"もいらずに
  強気な返事は臆病だ"か"らよ
  叫"ん"だでも声にならずに
  破滅の予言を聞き流す体育座"り"で目を閉じて
 悪した
  少年ヒーロー"悪"魔にビンタ
  ドレスをわざとだめに"し"てヒーローバッヂを探すのです
  言えないでい"た"言葉はすぐ
・青と紫の世界と、赤と薄紅の世界の攻略のしかたを久瀬さんに送ります!

■久瀬太一/8月23日/19時36分

何通かのメールが届いた。
 オレはそれにしたがって、「青の鍵」を回収し、「赤と薄紅の世界」に移動する。

氷の鍵-意志 → いし V201-1.jpg 【青と紫の世界】:いし(意志)

 その部屋の入口は、恰幅のよい男が塞いでいた。

赤と薄紅の世界

 ――ファーブル?
 似ているけれど、違う。偽物みたいな男だ。
「おや、あなたが今回の新人さんですか?」
 と、偽ファーブルは言う。
 ソルからのメールで、すでに「招待状」と「白い星」は回収していた。
 オレは無言で、それをみせる。
「……確かに。失礼いたしました」
 偽ファーブルはなんだかつまらなそうに眉をひそめて、道を譲る。
「ひとまず、みなさんにご挨拶をお済ませになったらどうでしょう?」
 そこには、偽ファーブルを含めて、6人の男たちがいた。

腹黒 線の細い男 目つきの鋭い男
芸術家きどりの男 書生もどきの男 赤ジャケットの男
主催者からのメモ → しろくてらす v201-3.jpg 【赤と薄紅の世界】:しろくてらす

       ※

 この部屋はとにかく苦痛だった。
 スイマたちの偽物みたいなやつらを相手にしなければならないから。
 気球はまだましだ。
 善行発表会ってなんだ。まったく、理解できない。
 あとからやってきた八千代の偽物が、微妙に恰好悪くて、それが面白かったくらいた。
 オレは極力、意味を理解しないように注意して、その文章を読み上げる。

       ※

夜空を見上げるとき、人は誰しも詩人になるものです。
ですがクラクションという、人を不快にする騒音が街には満ちています。
最近のものは刺激が強すぎ、むしろ人々の対立をあおっているようにきこえます。

うるさいものといえば目覚まし時計ですが、どうしてもあいつは好きになれません。
なぜならば、それは本来自然界に存在しえなかったものだからです。
より広く、より深く、よりフェアに、そしてエレガントに――
この世から、あの憎き冷徹な獣を排除することは、よりよい社会を作るうえで最優先事項です。

冷酷な獣は慟哭します。なんの心も持たないままに。
たとえば、電車です。
それはどちらも、せわしない現代社会の象徴です。
本来、人々はもっと余裕をもって生活し、のどかに生きるべきなのです。
そのためには、あらゆる「強制」を排除しなければならないのです。

強制を生み出し、人々の余裕を奪う物は他にも、いろいろあります
満員電車、事故、神経質なタイムスケジュールなど問題点を数えればきりがありません。
私たちがすべきことは、その「窮屈な檻」を壊すことです。
なぜなら、それは本来、人間にとって必要のないものだからです。
それを人々に知らしめるために、まずは自身の生活から変えて見本を示すのです。

総括すると、悪しき現代文明を拒絶すればよいということです。
交通網もない、携帯電話の電波も届かない、山奥へと向かい――
そして私たちが理想とする、平穏な、新たな社会を築き上げるのです。
終わったら、静かな場所で淹れたてのコーヒーでも飲みながら――
夜空を見上げ、人生を振り返り、そこに生まれる一編の詩に耳を傾けようではありませんか。

       ※

 とてもつかれた、けれど、これで3つの鍵が揃った。


★久瀬へ:白と灰色の世界の左下に汚れてる石版があるので、解読して欲しい

■久瀬太一/8月23日/19時45分

 白と灰色の世界の左下に汚れてる石版があるので、解読して欲しい。

白と灰色の世界1

       ※

 まず冷気を感じた。
 みっつの鍵がかかっていた扉の先は、ひたすらに広大い、ただ白紙のような空間だった。
 雪が降っている。
 そのなかに無数のテントがたっている。
 それは連なる山々のようだった。
 片脇に雪だるまがあり、その隣に老人がいた。
 オレはその前を駆け抜けて、長い長い道を進む。
 先に、確かに、石版があった。

       ※

 オレとサクラは手分けをして、その石版の汚れを落とす。
 下からは、こんな文字盤が現れた。

汚れた石版


★久瀬へ:変な事を聞くけどこの世界が誰かの夢や脚本で君はその登場人物だと言われた君はどう思う?
 →【制作者からのメール】先ほど送信されたメールは、「100の謎」のトリガーとなる情報が含まれているため、
 彼には届かない。近々、対応する100の謎を公開する。
★久瀬へ:みさきちゃんを助けるのに時間がないのは分かるけど、焦って君が怪我しないように。
 無茶しないって約束してくれ
 →【久瀬さんからの返信】ありがとう!今はわりとのんびりしている。静かでいい。
★久瀬へ:ファーブルとのメール履歴は見れないと言っていたよね?
 だから試しに、ソルのスマホを君以外の人(例えばサクラ)に渡して、
 その人からソルにメール送ってみてほしい(内容は挨拶等何でもよい)。で、その履歴を君が見れるのかを確認して
 →【久瀬さんからの返信】はじめまして。
 →【久瀬さんからのメール】先ほどのメールは、サクラから送った。履歴はオレにもみえる。
★久瀬へ:嫌なこと思い出させるようで悪いんだが、白の日記と黒の日記はどちらも手書きだった?
 サクラミサキ姫の持ち物であるはずの白の日記は現実の彼女が書いた字と似ていたかい?
 →【久瀬さんからの返信】どちらも手書きだった。すまないが、現実のみさきの字はあまりよく知らない。
 でも、白も黒も、字はとても良く似ていたように思う。
★久瀬へ:18番、千葉のおばあちゃんの所にはいつの頃までいってたの?またどんなおばあちゃんだった?
 →【制作者からのメール】 先ほど送信されたメールは、「100の謎」のトリガーとなる情報が含まれているため、
 彼には届かない。 その謎はすでに公開されている。
 22番目の謎は、なぜこの物語は一部の情報が語られないのか、だ。
★久瀬へ:今年の7月23日から少しずつ記憶を遡って、どこまではっきり覚えているか確認してくれ。
 いつもの頭痛が起きたら、念入りに1日ずつ記憶を辿って、頭痛が起きる日と起きない日の境界を見つけて欲しい
 →【久瀬さんからの返信】やってみているが、なかなか難しいな。
 相当古い記憶でなければ、頭痛は起きないようだ。

■久瀬太一/8月23日/21時

 老人から借りたスコップで、穴を掘り続けてずいぶん経った。
 もっとも右下のテントの中だ。
 かつん、となにかが、スコップに当たる。
 なにか、金属製のプレートみたいだ。
「これは」
 と、サクラが隣から口を挟む。
「魔力のひずみを検出するマジックアイテムですね」
「魔力のひずみ?」
「はい。このプレートから一定の距離に、いくつの魔力のひずみがあるのか、というのを表します」
 プレートにはなにもかかれていない。
 この場所や、周囲にはまったく魔力のひずみがないみたいですね、と彼女は言った。

白と灰色の世界2 穴掘り


★★★【問】しへいをてんにかかげてみえるもの→【答】すかしと判明。
すかし
★久瀬へ:ぶっちゃけた話みさきもしくはちえりのどちらかは
 プレゼントで生み出されたと予想しているソルが何人かいる
 →【制作者からのメール】 先ほど送信されたメールは、「100の謎」のトリガーとなる情報が含まれているため、
 彼には届かない。 その謎はすでに公開されている。71番目の謎は、彼女たちはなぜ2人なのか、だ。
★久瀬へ:西の塔の最上階で、魔物だらけの中君は魔物に身をやつしてまで通り抜けたはずなのに、
 サクラは人間の姿のまま通り抜けなかったか?どういうことなのか分かるかい
 →【久瀬さんからの返信】ああ、たしかにそうだった。
 あれも思い出したくない記憶だが――ヴァンパイアになったオレが、手をひいて通った。
★久瀬へ:君のイメージでは、バッヂはどんな状態にある?
 →【制作者からのメール】 先ほど送信されたメールは、「100の謎」のトリガーとなる情報が含まれているため、
 彼には届かない。 その謎はすでに公開されている。54番目の謎は、英雄の証が証明するものはなんだ、だ。
★サクラへ:その場所はとても寒そうですが、大丈夫ですか?
 →【久瀬さんからの返信】寒いと言っているな。オレも寒い。
★久瀬へ:攻略本検閲15番「プレゼントには、受け取った人の「願い」が大きく反映するようだ。
 もし久瀬くんがプレゼントを受け取るなら、どんな力を願うか?」
 →【制作者からのメール】 先ほど送信されたメールは、「100の謎」のトリガーとなる情報が含まれているため、
 彼には届かない。 その謎はすでに公開されている。52番目の謎は、プレゼントはなぜ存在するのか、だ。
★久瀬へ:41,42「「名前のないプレゼント」に名前を付けるとしたら、メリー曰く「悪魔のプレゼント」らしい。
 聖夜教典の記述を借りるなら、悪魔が英雄にかけた呪いがプレゼントになったmのだと思われる
 これを前提に、久瀬君が「英雄」でみさきちゃんが「悪魔」なのだとしたら、君はプレゼントを持っていることになる。
 何か心当たりは無いか?」
 →【制作者からのメール】 先ほど送信されたメールは、「100の謎」のトリガーとなる情報が含まれているため、
 彼には届かない。 その謎はすでに公開されている。52番目の謎は、プレゼントはなぜ存在するのか、だ。
・白の鍵を取るための答え「すかし」を送りました!

■久瀬太一/8月23日/21時30分

白の宝箱1

 メールの指示に従って、最後の宝箱が開き、白い鍵を手に入れた。
「これは、今までの鍵とは、ちょっと違う魔法がかかっているみたいです」
「みればわかるのか?」
「感覚でわかります。たぶん、中心のフロアにあった魔法陣を起動させるものだとおもいます」

       ※

すかし 賢者ナナミの塔へ 【白と灰色の世界】:すかし

 フロアの中心にある、大きな魔法陣が、白く輝いている。
「これで、賢者ナナミの元に転移できるようになったはずです!」
 とサクラがいう。
 瞬間移動のようなことには、いまだ慣れなかった。なんだか背筋がむずむずする。でも、そうもいっていられない。
「じゃ、いくか」
 オレたちは魔法陣の中心へと、足を踏み出した。

       ※

賢者ナナミの塔最上階

 一瞬。視界がぶれて、切り替わる。
 先は雑多な部屋だった。本棚がずらりと並んでいる。その中心に、木製のどっしりとしたテーブルがあり、男が座っている。
 ――彼が、賢者ナナミか?
 その男は、ふ、と顔をあげた。
「お前たちは?」
 オレはちらりと、サクラをみた。彼女が答えるべきだろうと思ったのだ。
 でもサクラが口を開くよりも先に、ナナミは言った。
「よく辿り着いたな。ちょうどいい。頼みたいことが――」
 瞬間。
 視界の中に、赤白く輝く線が走った。
 いくつも、いくつも。
 それは。なんだか、場違いだけれど、花火に似ていた。
 眩しくて目を閉じる。残光が消えてから、再びまぶたを持ち上げる。
 そこには、血まみれになったナナミが倒れていた。その傍らには黒いローブを着た――あの、城で会った悪魔に似たなにものかがいる。
 黒いローブが、なにか言った。聞きとりづらい声。
 ――秘密を、渡しはせぬ?
 そうきこえた、ように思った。

秘密を渡しはせぬ

 黒いローブはナナミに覆いかぶさる。
 直後、ナナミごと、その姿が掻き消えた。
「今のは」
 硬い声で、サクラがいう。
「悪魔の遣いです。悪魔が死んだ後も、命令に従って動いているようですね」
 そんなことは、どうでもいい。
「彼は、無事なのか?」
「わかりません……。ナナミも、魔界につれさられたのでしょうか」
 なんにせよ、あの魔法陣を読み解くしかないようだ。
「ここに、『悪魔と魔法陣』の下巻があるかもしれません。とにかく捜してみましょう」
 
       ※

 部屋を探索する。
 その水晶玉には、表面にQRコードが張りついていた。
 オレはスマートフォンのリーダーでそのコードを読み込んでみる。

 http://j.mp/real_ni_tobidase ※生放送【とあるバーからの生中継】

 そのアドレスをクリックする。

 ――リュミエールの光景、起動。
   放送を開始します。
   また、「街」の一部に、異世界の映像を投影。

 と書かれたページが、一瞬表示される。
 すぐにページが切り替わった。だが。
 表示されたのは、ただの黒い画面だった。

       ※

 ナナミが座っていた、やたらと豪華な赤い一人がけのクッションの後ろに回り込む。
 そこがぷっくりと膨らんでいた。革張りのようだが、脇の目立たない位置に切れ目がある。オレはそこに手を突っ込んだ。
 ――ノート?
 なんだか周囲の物品にそぐわない、ごく普通の大学ノートだ。
 オレはそれをぺらぺらとめくってみる。
 どうやら、日記のようだった。

       ※

 青と紫の節、9番目の陰の日(8/22)

 城下町のバーでウィスキーを2杯。金はない。
 金の代わりに、マスターが失くした結婚指輪の在り処を占うと約束し、質として「悪魔と魔法陣(下巻)」を預ける。
 帰宅後、さっそく「リュミエールの光景」をひっぱりだして占い。
 結婚指輪の場所は「黒のタンス 2段目の白い箱」。
 だが塔を下るのが億劫だ。今日は眠ることにする。
 マスターには、あの本が必要になった時、結婚指輪の場所を教えてやることにしよう。

ナナミの日記 【ナナミの日記】:青と紫の節 9番目の陰の日

       ※

 隣から、オレの手元を覗き込んでいたサクラが、上目使いにこちらをみた。
「目的の本は、街にあるようですね」
 無駄足か、と嘆きたくなったが、ここにこなければわからなかった情報であることもたしかだ。
 ――とにかく、目的を果たしたんだ。
 満足感はある。いつも通り、オレはソルに導かれただけで少し情けないけれど、それでも。
 笑って、
「じゃ、帰るか」
 とオレは呟いた。


・生放送【とあるバーからの生中継】開始。
★★★映画館を新宿バルト9と推測。
地図2 → 地図3 → 地図4 → 地図1

【3D小説『bell』運営より】
・当企画のイベントにつきまして、未成年のみなさんにお願いがあります。
 22時を過ぎてからの、バーへのご来店は、どうかお控えください。
 ご協力よろしくお願いいたします。

■久瀬太一/8月23日/22時

 30分かけて、街に戻った。
 ――え?
 ファンタジーの街並みの中に、ひとつだけ、ぽつんと。
 見慣れた、チェーンのコーヒーショップの看板があった。

       ※

 ともかくオレは、街に1件だけあるバーに向かう。
 その隣も、現代風の――現実風の、フラワーショップの看板になっていた。

指輪1

 バーの渋いマスターに、「ナナミはよくこの店にきていたか?」と尋ねる。
「ああ。常連だよ」
 と彼は答えた。
「ナナミが預けていった本を渡してくれないか?」
「返すかわりに、ちょっとした捜し物をしてもらうことになってるんだ」
「ああ」
 オレは告げる。
「黒のタンス、2段目の白い箱」

賢者から得た情報 → 指輪2-くろのたんすにだんめのしろいはこ

 一瞬、マスターは思考するような間をおいてから、「ああ」と言った。
「そうだそうだ、そこにしまったんだ」
 それから彼は、奥の棚をごそごそとやった。
 でも。
「おや」
 マスターは首を傾げる。
「ないな」
 ないって、どうして。
「すまない。捜しておくから、また来てくれないか?」
 そういって彼は、1枚のちらしをさしだした。

       ※

 MON-THU 20:30-4:00
 FRI/SAT 20:00-5:00
 (現在電話故障中です)

       ※
 
 店名はなかった。
「いつでも来てくれ。でも、22時を過ぎたら、未成年はダメだぜ」
 そう言って、マスターは笑った。


★★★開店時間より現地をbar 16SHOTSと確定。
★サクラへ:『悪魔と魔法陣』の上巻、下巻の内容をおしえていただきたいです。
 →【久瀬さんからの返信】上巻は、魔法陣に込められた魔術的シンボルが
 古の魔法システムをどのように駆動させ、「導きの秘数」に変換されるのかについて記されている。
 下巻は、「導きの秘数」に対して、ゲブラーの力を借りることで、
 外の世界の地への道標と成す仕組みについて解説されている、ときいている。
★久瀬へ:25-1久瀬君はみさきさんを助けたいと強く思ってるようだけれど、
 その気持ちの理由にクリスマスパーティーであっていた以外、以上の気持ちはあると想いますが?
 →【制作者からのメール】先ほど送信されたメールは、「100番目の謎」のトリガーとなる情報が含まれているため、
 彼には届かない。100番目の謎のみは、まだ公開される予定はない。
★久瀬へ:もしちえりさんや他の人物が同じ状況に置かれていても、
 久瀬君は今と同じように必死になってその人を助けようとしますか?
 →【制作者からのメール】先ほど送信されたメールは、「100番目の謎」のトリガーとなる情報が含まれているため、
 彼には届かない。100番目の謎のみは、まだ公開される予定はない。
★久瀬へ:下巻はこちらから手に入るかもしれない。手に入ったらまた連絡する
 →【久瀬さんからの返信】そうだったのか。わかった、ありがとう!
★★★現地「bar 16SHOTS」に到着。生放送「とあるバーからの生中継」終了。
bar16shots.jpg bar2.jpg
★★★ソースコード公表。
ソースコード

n=1
a=["", ""]
$_.chomp.chars {|c| n.abs == 1 && (n*=c.to_i+1) || (s=n<=>0) && a[1<=>s] << c && (n-=s) && n!=s || (n*=-1) && n>0 && (p(a[1].to_f/a[0].to_f); a=["",""])}


★久瀬へ:ソルの中では悪魔のプレゼントがヒーローバッヂという意見もいるがよく分かっていない。
 この世界から戻って来たら、ノイマンの言う「より詳しく知っている人物」尋ねてみてほしい
 →【久瀬さんからの返信】 わかった、きいてみるよ。ありがとう!
★久瀬へ:今度暇なときにでも聖夜教典をテキスト化して、こちらに送って欲しい。
 最悪、我々のことを意識しながら読み上げてくれれば、全部伝わるはずだ
 →【制作者からのメール】 先ほど送信されたメールは、「100の謎」のトリガーとなる情報が含まれているため、
 彼には届かない。 その謎はすでに公開されている。
 22番目の謎は、なぜこの物語は一部の情報が語られないのか、だ。
★★★「bar 16SHOTS」にて発見されたソースコードとEDSAC on browserから得られた「14314322343214」より
 「35.75 139.739130434783」飛鳥山公園と判明。
★久瀬へ:魔法陣の答えは『あすかやまこうえん』

■久瀬太一/8月23日/22時55分

 転送装置は白く輝いていた。
「いよいよですね」
 とサクラが言った。
 オレは頷く。
 ――でも、きっと彼女が考えていることとは、意味が違う。

転移コード

       ※

  「魔法陣の答えは『あすかやまこうえん』」

あすかやまこうえん

       ※

 とても現実的な答えだ。
 このゲーム内の周囲に広がるといわれる異世界。
 それはおそらく、現実だろう。
 悪魔と呼ばれた姫が囚われた魔界。
 そこに、みさきがいる場所の、てがかりがあるはずだ。
 ――オレは現実に帰る。
 そして、目の前にせまった8月24日を乗り越える。
 この異常なファンタジー世界だって、ソルたちの力で乗り越えられたのだ。
 希望はある。きっと。
 オレはゆっくりと、その魔法陣の中に足を踏み込んだ。

【BREAK!!/BAD FLAG-05 非現実 回避成功!】


★★★飛鳥山公園に到着。

■久瀬太一/8月23日/23時05分

「クリアおめでとう」
 とノイマンは言った。
 気がつけばオレは、彼女の部屋のリビングに戻っていた。
 ――クリア、なのか? あれで。
 ノイマンは優雅に、紅茶のカップを傾けている。
「魔界の場所はわかった?」
「飛鳥山公園、ですね」
 ソルたちが教えてくれた。
「ここに、魔界があるんですか?」
「正確には魔界の入り口があるわ」
 ノイマンは微笑む。
「急いで行った方がいいわよ。彼女は、気が短い方ではないけれど、夜の公園で女性をあまり待たせるのも気がひけるでしょう?」
 ――より詳しく事情を知っている人物に会わせてあげる。
 とノイマンは言っていた。
 相手は、女性なのか。
 確かに女性を待たせるのは、よくない。


【3D小説『bell』運営より】
・イベントにつきまして、みなさんにお願いがあります。
 もう遅い時間になっておりますので、イベント現地に行かれる方は充分にお気をつけて、
 周囲のご迷惑にならないようによろしくお願いいたします。
 また、遅い時間ですので未成年の方は、現地へのご参加はお控えいただけますよう、よろしくお願いいたします。

■久瀬太一/8月23日/23時20分

 オレはタクシーを拾って、飛鳥山公園の入り口まで移動した。
 さくら新道と書かれた看板の下の階段を駆けあがり、中心に向かって走る。
 照明の下を走り、影が長く伸びる。人の気配はない。
 いくつかの石碑の前を駆け抜けて、やがて児童エリアに出た。中央には城をモチーフにしたような、大きなすべり台がある。周りにはブランコやジャングルジム。
 オレは周囲を見渡す。
 と、展示されているSLの中に、ぽつんと、肌の白い女性が座っていた。
 シックなスーツを着た女性だ。
 彼女は窓からこちらをみて、かすかに微笑んで。
「久しぶりね」
 眠たげな声で、そう言った。

       ※

 オレは彼女を覚えていた。
 どこが特徴的というわけでもない。ほんの短い時間、少し言葉を交わしただけなのに。
 彼女は、『ベートーヴェン』のアルバイトのビラを配っていた女性だった。
「貴女が、雪ですか?」
 とオレは尋ねる。ほかには考えられないと思った。
 彼女は頷く。
「そしてあなたが久瀬太一くんね」
 その言葉は間延びしている。宮野さんを通じて、電話で話したときとはずいぶん印象が違うなと思った。
「雪さんは、何者なんですか?」
 聖夜協会の関係者? でも、彼女は偉人の名前で呼ばれていない。プレゼントを持っているとされる人々のリストにも入っていない。ただ宮野さんに指示を出していた。まるで黒幕みたいに。
「私が誰かは、重要ではない」
 そういわれても、とても気になる。
 彼女は続けた。
「重要なのは、君とあの子のことでしょう?」
「あの子、って、みさき?」
「ほかに誰かいるの?」
「いえ」
 たしかに馬鹿げた質問だったかもしれない。でも、オレはどうして、みさきとオレが重要なのか、理解できていない。
 雪さんは言った。
「この物語の結末は、今のところふたつしか用意されていない。あの子が血を流すのか、それとも君が血を流すのか、だ。君が助かる方法は明白だ。あの子と関わらなければいい」
「未来がわかるんですか?」
「少し違う。でも、そう大きくは違わない」
 まったく。なにを尋ねても、はっきりとした答えは返ってこない。
 誰も彼もがオレに、言いたいことだけを言っていくような気がした。
「でも少なくとも貴女は、オレがみさきを見捨てることは望んでいないはずです」
 もともと、オレがあのバスに乗るきっかけを作ったのは彼女だ。
 雪さんがビラ1枚で、オレをあのバスに乗せ、そしてソルのスマートフォンを手に入れることになった。
「オレだってだ。今さら、みんななかったことにはできませんよ」
 これまでのすべてを無駄にはできない。
 オレはいくつもの助けを借りてここまできた。ソルはまだオレを見捨ててはいない。ならこれからだってきっと、同じように進んでいける。
 雪さんは首を傾げる。
「これはハッピーエンドが存在しない物語だ」
「でも、だからそれを作ろうとしているんでしょう?」
 よくわからないけれどきっと、そういうことなのだと思う。
「その通りだよ」
 雪さんは頷く。
「君に血を流す覚悟があるのなら、佐倉みさきの居場所を教えてもいい」
 迷うことはなかった。
「すぐにお願いします」
 8月24日まで、もう1時間を切っている。
 ためらってはいられない。


★★★紙袋を発見。スマホとボイスレコーダー。
発見1 発見2 発見3 どうもミュージックプレイヤーかと思ったら「ボイスレコーダー」だった模様。中身は空。スマホ(というかHoneyBee)の着信履歴やメールなども空 発見
品物1 品物2 品物3

24日 13時 彼女からのコールがある予定
その声を彼に届けろ

録音方法:
ボイスレコーダーをスマートフォンのイヤフォンジャックにつなげ。
ボイスレコーダーの横のスライドスイッチを上にスライドさせると、
5秒後から録音が開始される。
スライドスイッチを下に戻すと録音終了。
録音した音声ファイルはUSB接続でPCにコピーできる。
本番前に何度か試すといい。


■久瀬太一/8月23日/23時50分

 黒い国産のよくみかける自動車に乗せられた。
 正直なところ、雪さんに車の運転ができるのか少し不安だったけれど、丁寧な運転で夜道を進む。
 オレは彼女に、いくつかの質問をした。
「雪さんは、制作者の知り合いなんですよね?」
「うん。そう」
「制作者というのは、なんなんですか?」
「名前の通りだよ」
「でも、制作者には敵がいる」
 そうノイマンが予想していた。
「誰にだって敵はいるよ」
「制作者の敵って、誰ですか?」
「その質問には答えられない」
「どうして?」
「純粋ではなくなってしまうから」
「なにが?」
「光が。あるいは、それをみる瞳が」
「いちいち、比喩でしか答えられないことなんですか?」
「うん」
 オレはため息をつく。
 それから、質問を変えた。
「ヒーローバッヂが、悪魔のプレゼントって話をきいた。本当ですか?」
 雪は前を向いたまま、首を振る。
「それは違う」
「ヒーローバッヂは、プレゼントと関係ない?」
「否定したのは、そっちじゃない」
 彼女は微笑む。
「私たちはあれを、決して悪魔のプレゼントとは呼ばない」
「名前のないプレゼント」
「ええ」
「ヒーローバッヂがプレゼントだってのは、否定しないんですね」
「どうかしらね」
 オレはため息をつく。
「あのゲーム、なんの意味があったんですか?」
 雪さんもみさきを救いたいのなら、直接オレに会いに来てくれればよかった。わざわざあんな、無茶苦茶なゲームをやらせる必要はなかった。
「光を集める必要があった」
 と雪さんは言う。
「あの子は君にしか救えない。でも君にだけは救えない」
 相変わらず、わけがわからない。
「どういう意味ですか?」
「そのまんまだよ」
「そのまんまだと、単純に矛盾しています」
「そう」
 雪さんは頷く。
「矛盾している。だから、この物語にはバッドエンドしか存在しない。それを書き換えなければいけない」
 彼女はウィンカーを出し、車線を変更する。それから少しだけ強くアクセルを踏んだ。
「これはとても感情的な問題なんだよ。数式みたいに理性的な話じゃないんだ。当然のように矛盾をはらんでいる。取り除きようのない問題だ。矛盾を呑み込んでそれでも先に進める、より大きな光が必要だ」
 
       ※

 やがて雪さんの黒い国産車は、なんでもないような道端で停まった。
「ここだよ」
 と雪さんは言う。
「そのマンションの中に、あの子はいる」
 でも、言われなくてもわかっていた。
 ――見覚えがある。
 オレは、この道を知っている。
 ここは。何度も繰り返し、バスの窓からみた。
 みさきが血を流していた路上だった。
 ふと時計をみると、8月24日まで、もう10分を切っている。


■久瀬太一/8月23日/24時

 その路上でオレを降ろし、雪さんは走り去ってしまった。
 オレはもちろん、すぐさま警察に電話を入れた。
 ――誘拐されている女の子の居場所がわかったんです。すぐに来てください。
 もちろん事情を尋ねられたし、オレはそれに、正直に答えることはできなかった。
 たまたま彼女がマンションに連れ込まれるところをみたのだと言った。廃ホテルの時もそれで押し通したから、不自然ではある。でも、無視もできないだろう。
 すぐに伺います、という返答を貰って、通話が切れた。
 それからオレは、じっとそのマンションを見上げていた。
 本音をいうとすぐにでもそこに駆け込みたかった。叫び声を上げながらドアを叩いて回りたかった。
 でも、そんなことをしても、みさきを危険に晒すだけだろう。
 我慢してじっとマンションをみている。
 ――本当に、彼女はここにいるのだろうか?
 と考える。
 残念ながら、彼女の気配を感じる、というようなことはなかった。
 ただこの路上の景色が、あのバスからみた通りで、胸騒ぎがするだけだった。
 ――警察はまだか?
 ちらちらとスマートフォンのモニターを確認する。
 日づけはもう、8月24日になっている。


■佐倉みさき/8月23日/24時05分

 ここでのリーダーは、ファーブルと呼ばれる恰幅のよい聖夜協会員だ、ということは、なんとなくわかっていた。
 そいつのことは、初めて会った時から、あまり好きではなかった。
 知的にも冷静にもみえたけど、それでもどこか、子供っぽくも感じていた。こちらをみる目は昆虫を観察するようだった。その視線には子供じみた残虐性が乗っていた。
 私はこの数日間、久しぶりにロープでしばられて床に転がっていた。――いや、久しぶりでもないか。ひと月に2度もこんなことがあれば、充分高頻度だ。
 日付けの感覚はあまりない。たぶんここにきて、3日か4日か。
 扱いはニールのマンションにいたころとそれほど変わらない。食事はこちらの方がましで、毎食同じサンドウィッチとパックに入った牛乳が出た。でもニールのマンションよりも快適だということはなかった。とは違い、ここの人たちは、常に私に注意を払っていた。広くはない、でも物がないせいで妙に広く感じる部屋の前には、常に人の気配があった。部屋には鍵が取りつけられていた。天井には監視カメラがあり、いつも視線を感じていた。
 私はずいぶんよく眠った。
 ほかにすることがなくて、できるだけ目を閉じていた。
 想像よりも動揺はなかったように思う。ノイマンといるあいだは、誘拐されているという感じでもなかったけれど、それでも誘拐生活はそろそろひと月になる。慣れたくもないけれど、人は誘拐にだって慣れるのだろう。
 私はひたすら、フローリングの上で、状況が変わるのを待っていた。
 そしてその機会は、今夜、ようやく訪れたようだった。 
 
       ※

「とても光栄なことですよ」
 と、ファーブルは言った。
 嬉しげな声だった。
「メリーが貴女に会いたがっています」
 メリー。何度も聞いた名前だ。
 ――今の聖夜協会で、もっとも権力を持っている女性。
 どうして、いまさら?
 これまでほったらかしだったくせに。
 理性的に考えると、それほど悪い話でもないように思った。まさか最高権力者が、自ら私にナイフを突き刺す、ということもないだろう。
 でも直感は正反対だった。
 なぜかぞくりと、背筋が震えた。
 ファーブルの指示で、私のロープが外される。彼は決して、ひとりきりでは私の前に姿を現さない。私は腕についた縄の跡を、何度が手のひらでこする。
 今はまだ、抵抗するつもりはなかった。
 ――メリーか会うというのなら、会ってやろうじゃない。
 そう決める。
 なぜ私が悪魔なんだ。一通り、文句を並べてやりたかった。
 体格の大きな男ふたりが、私の左右に立ち、それぞれ腕をつかむ。私は比較的素直に立ち上がる。口にガムテープを張られ、その上からマスクをつけられる。
「参りましょう」
 とファーブルが言った。
 こいつを困らせるためだけに暴れまわろうかと思ったけれど、それを想像しただけでやめた。

       ※

 マンションを出る。
 前に白い車が停められている。
 それに乗せられるのだとわかった。
 男のひとりが後部座席のドアを開き、そのとき、声がきこえた。
「おい」
 ファーブルたちが振り返る。
 そこには、眼鏡をかけた男がいた。誰かが小さな声で、「ホール」と呟いた気がした。
「お前たち、本気で悪魔をメリーに会わせるつもりか?」
 笑うような声で、ファーブルが応える。
「メリー自身が、それをお望みです」
「ふざけるな」
 その眼鏡の男の声は、どこか理性的に聞こえて、そのことがむしろ怖ろしかった。
「悪魔は悪魔だ。メリーは優しすぎる。彼女を守るのが、私たちの役割だろう」
 彼はふいに、走り出した。まっすぐに私の方向に。その手に銀色の、小さなナイフが握られているのがわかった。
 ファーブルも、私の両側の男たちも、それに反応できなかったようだった。
 私は目を閉じることもできなかった。
 なんだか上手く状況が呑み込めなくて、馬鹿みたいに一直線に近づいてくるそのナイフをみていた。
 その時だった。
「ふざけんなよ」
 怒鳴り声が聞えて、私の前に、知っている背中が現れた。


■久瀬太一/8月23日/24時10分

 どきん、と胸が鳴った。
 マンションの前に白い車が停まり、その直後、数人が現れた。
 先頭は知っている。ファーブルだ。
 でも、どうでもいいことだ。
 彼のすぐ後ろに、みさきがいた。
 どくん、と胸がなる。もう何年も、彼女を捜し続けていたような気がした。
 ――飛び出すか?
 だが、みさきの両側には、体格のよい男が2人いる。
 どうする? 迷った。でも、迷う時間なんてなかった。彼らは車に乗り込もうとしている。ナンバープレートは、オレの位置からだとみえない。
 そのとき。
 別の男が、4人に近づく。
 眼鏡の男だ。彼はがなにか言っている。
 あまり雰囲気はよくなかった。怒鳴りつけているような。
 直後、その男が、ナイフをポケットから抜き出したのがみえた。
 ――ふざけるな。バカ野郎。
 考えている暇はなかった。
 ナイフを持った男が、まっすぐにみさきに向かって走る。
 ――ふざけるなよ。
 気がつけば叫んでいた。
 オレは、みさきの前に立つ。
 ほんの一瞬だけ、間近で、彼女の瞳がみえた。
 なにも変わっていないと思った。オレが記憶している最後の彼女から。なにか強がるような、でもほんの少しだけ脆くみえる瞳だ。
 オレは彼女に背を向ける。
 目の前に眼鏡の男が迫っている。
 そして。
 脇腹の辺りに、激痛が走った。


■八千代雄吾/8月23日/24時15分

 周囲の空気が弛緩したのを感じた。
 どれだけ落ち込んでいても、肌の感覚みたいなものは覚えていた。
「すまない」
 と、ドアに向かって、声をかける。
「化粧室を借りられるかな?」
 しばらくして、ドアが開いた。
「もうしばらく待て」
「我慢できない」
 チッ、と男は舌打ちして、オレの背後に回った。
 後ろ手に縛られていた手錠が外された。
「足のロープも頼む」
「飛び跳ねていけよ」
「ひどいな」
 おっと、と呟いて、オレは体勢を崩す。男に倒れかかる。その首に手を回す。
「おい――」
 オレはそのまま、男の首を絞めた。
 腕の中の男が意識を失う瞬間は、はっきりとわかる。
 身体は問題なく動いた。なにかも過去に経験したことのある、知った動きだった。
 ――でも。
 足をしばられたロープをほどきながら、オレは汗を拭った。
 心臓がどきどきと脈打っている。
 ――もう嫌だ。
 と思った。
 オレは部屋を出る。

       ※

 マンションの前には、男ひとり、倒れていた。
 眼鏡の男と、ファーブルたちが争っている。その後ろで、悪魔が茫然と立っている。
 ――知ったことじゃない。
 とオレは思う。
 ――知ったことじゃない。こんな、わけのわからない奴らのことなんて。
 もう、関わり合いたくはない。
 別の出口を探そうと思った。この手のマンションなら間違いなく非常口があるはずだ。
 ――でも。
 最後にちらりと、路上に倒れた男をみて、後悔する。
 久瀬太一。彼の腹の辺りが、血でじっとりと湿っているのがみえた。


■佐倉みさき/8月23日/24時20分

 彼の血をみた。
 その瞬間。
 なにかもかもがわからなくなった。
 その姿が脳裏に焼きついて、苦しくて、私は目を閉じる。

       ※

 ――またなの?
 と、声がきこえた気がした。
 ――また、繰り返すの?
 少女の声だ。
 ――やっぱり、貴女が悪魔だ。
 その声が奇妙に深く、胸に刺さる。
 私が悪魔だ、と思った。
 いなくなっちゃえ、と少女が言った。

――To be continued


8月22日(金) ← 3D小説「bell」 → 8月24日(日)
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